花材:桃/菜の花
役枝 | 長さ | 花材 |
---|---|---|
主枝 | 器の直径+深さ | 桃 |
副枝 | 主枝の1/2 | 桃 |
客枝 | 主枝の1/2 | 菜の花 |
桃の節句という事で桃と菜の花です。
街中の雪は大体消えましたが、人通りの少ない道、日当たりの悪い道や公園、畑などはまだまだ雪が残っています。
生け花は季節の先取りができて良いですね。春先取りです。

ひな祭りに桃はあまり関係ない
桃の節句イコールひな祭りなのですが、ひな祭り単体だけを見ると、桃の要素がほぼ皆無です。
お雛様の飾り位を思い出してみてください。6~7段飾り以上のものでお願いします。三仕丁(宮中の雑役を務める男性)の左右に木が飾られているのを覚えていますか?
ピンク色の花が咲き誇っている木と、青々とした葉っぱに黄色い実が成っている木です。
黄色い実がなっている方は橘(たちばな)です。橘には「魔よけ」「邪気払い」「不老長寿」の意味があります。そして問題のピンクの花の木なのですが、これ、桜です。桃じゃないんです。桜には「魔よけ」「邪気払い」の意味があります。
ではなぜ、桜の節句ではなく、桃の節句と呼ばれているのか。これは、旧暦の3月3日の頃に桃の花が咲くからだとか。ちなみに桃にも「魔よけ」「邪気払い」の意味があり、ひな祭りを抜きにして、3月3日に桃の花を飾る習慣が残っています。
桃の要素が”ほぼ”皆無と言った理由ですが。ひな祭りに、白酒や甘酒飲みますよね。あれが本来は、「桃花酒(とうかしゅ)」という桃の花びらを漬け込んだお酒だったそうなのですが、江戸時代に白酒にとって代わられてしまいました。
そんな訳で、ひな祭りにまつわる、飾り・食べ物・飲み物には桃と絡むものがありません。
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