花材: 虫狩/菜の花/山シダ
写景盛花には様式本位と自然本位の2種があります。
「様式本位」は花材により葉の枚数から生け方まできっちり決められています。今回のは「自然本位」と言って、自然にありそうな景色を表現する生け方です。
特徴としては、この写景以外の生け方は挿した花材はすべて大なり小なり前傾に生け、剣山に挿した位置より後ろに枝はいかないのですが、写景のみ剣山より後ろに枝が伸びる枝があります。
水辺のイメージでシダなのですが、お約束として剣山が見えないこと。ごちゃっとせず、それなりにすっきり生けること。なのですが、すっきり生けられているかな?菜の花2本挿しているのですが、2本目がシダの陰になってあまり見えていないのですよね…。
虫狩(ムシカリ)という名前
殺虫効果か除虫効果でもあるのかと思えば逆で、虫に好かれています。「葉の虫食われ」がなまって「虫狩(ムシカリ)」になったとか。
葉は縁には鈍い鋸歯があり、表面は脈がへこみ皺が目立つちりめん状で、亀の甲羅に似ているいることから、「オオカメノキ(大亀の木)」という別名があります。
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