観水型

観水型20171206 生け花
観水型20171206

花材: 三角葉アカシア/バラ
主枝:器の直径+深さ:三角アカシア
副枝:主枝の1/2:三角アカシア
客枝:主枝の1/2:バラ
水辺の景色を生ける。というコンセプトの生け方です。

水盤観水平面花型図
水盤観水平面花型図

アカシアとニセアカシアはだいぶ違う
 アカシアと言われて蜂蜜とか白い花とかを思い浮かべる方も多いかと思います。
 それ、ニセアカシアです。
 ラテン語のpseudoacacia(「pseudo=よく似た acacia=アカシア」)の直訳でニセアカシアという名前になったそうなのですが、どの辺が本家のアカシアと似ているのだろうかと疑問に思うほど似ていません。
 強いて言えば、葉っぱの形は全然違うのですが、葉っぱの付き方が双方、羽状複葉ということで似てなくもないかな?というくらいでしょうか。
 花に至っては、花の付き方、形、色のすべてが似ても似つきません。
 アカシアが黄色くて小さくて細い花弁がぽわぽわ小さなタンポポの綿毛のように丸く咲くのに対し、ニセアカシアは白い、マメ科特有の花が葉っぱと同じような付き方で列になって咲きます。
 なぜアカシア=ニセアカシアが一般的な認識かというと、明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいたそうです。後に本家のアカシアが輸入されるようになったので、呼称がアカシア→ニセアカシアに変わったのですが、あまりにも本家のアカシアになじみがなさ過ぎて、アカシア=ニセアカシアの認識で困る人っていないんですよね。花屋さんとか花を生ける人以外は。
 知っている人は知っている。知らなくても特に困らない。そんな感じでしょうか。
 ちなみに今回の三角葉アカシアは本家アカシアの一種です。

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