観水型

観水型20160210 生け花
観水型20160210

花材:キイチゴ/カキツバタ/小菊
主枝:器の直径+深さ:キイチゴ
副枝:主枝の1/2:キイチゴ
客枝:主枝の1/2:小菊
水辺の景色を生ける。というコンセプトの生け方です。
カキツバタは池の浅瀬などで育成する植物で、観水型向きの花だと思います。
もちろん、他の生け方でも構わないと思いますけどね。

水盤観水正面花型図
水盤観水正面花型図

いずれアヤメかカキツバタ
 本来の意味は「どちらも素晴らしく優劣は付け難い」という意味なのですが、「双方そっくりで見分けが付け難い」という意味で用いられることもあります。
 見分け方は、上でも書いたとおり、カキツバタは池の浅瀬など常に水のある場所で育成しているのに対し、アヤメは草地など水はけのよい土地で育成します。育成できる場所が全然違うのですね。
 切り花になってしまっている場合は、花の根元に白い線が1本入っているのがカキツバタ。対してアヤメは網状に白や黄色の線が入ります。
 咲いている状態の花もない場合、ちょっと見分けるのは苦しいですね。
 アヤメもカキツバタも学術的にはアヤメ科アヤメ属です。「細かいところまではわからないけど『アイリス(Iris:アヤメ属の総称)』だよ」で、凌ぎましょうか。

カキツバタの名前の由来
 昔、花の汁を布を染める染料として使っていた事から「書き付け花」と呼ばれ、だんだん「かきつばた」に変化していったそうです。
 漢字表記の「杜若」は、本来は、違う植物の漢名(「とじゃく」と読む)だったのが、カキツバタと混同され、今に至るそうです。
 「燕子花」とも書くのですが、どちらにしろ、知識ゼロで漢字だけ見せられても「カキツバタ」とは読めませんよね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました