直立型[瓶花]

20190130tyokuritu 生け花
20190130tyokuritu

花材:石化エニシダ/バラ/ゴットセフィアナ
主枝:石化エニシダ/器の高さの1.5倍
副枝:石化エニシダ/主枝の2/3
客枝:ゴットセフィアナ/主枝の1/2

 瓶花に生ける場合、剣山なんてものは当然使えないわけで、花留めとして、枝の先に竹串を挿したりかませたり、お花器の内側にに引っ掛けたり、他の枝と支えあったりして、安定させるのですが、今回は本当に定まってくれませんでした。
 生けては定まらず、先生に直してもらって生け直しても、またおかしくなる。というのの繰り返しでした。

 この組み合わせ、この季節になると結構多いです。
 石化エニシダがこの季節を中心に出回るのに対し、バラとゴットセフィアナはオールシーズンですし、何よりこの組み合わせ、絵になると思いません?
 まあ、花材の選択は花屋さんに丸投げなので、花屋さんの趣味も多分に出ているとは思いますけど。

瓶花直立正面花型図
瓶花直立正面花型図

バラの水揚げは必要
 バラは水揚げが失敗すると花の付け根が柔らかくなって花の重さを支えきれず、下を向いてしまいます。こうなると花に水が届かず、萎れて枯れてしまいます。
 これを防ぐために[水揚げ]と呼ばれる細工を施します。
1.水を張ったバケツの中で茎を切る。
2.茎の切り口を炭化するまで焼く。
3.切り口から2㎝位を熱湯につける。(20~30秒位)
 バラに有効な水揚げ法は大体これくらいでしょうか。一番お手軽なのは1ですね。
 先代の先生は切り口を噛み潰していました。あれも有効なんですけど、衛生状態とか農薬とか考えると私は二の足を踏みます。
 あと、水揚げを失敗した場合、[深水]と言って、花が水面に出るぎりぎりまで水を張ったバケツに一晩花を入れておくと復活のワンチャンあります。

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